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モテない若ゾウとの奇妙な出会い

ともかく、
その若ゾウとは奇妙な出会い方をした。
わたしは、
知人が開いた創業支援セミナーにゲスト講師として招かれ、
自分の出番が終わったあと、
懇親会までの待ち時間のあいだ
会場の出口ホールで仲間と雑談しながらヒマをつぶしていた。
ソファーでとなりに座っていたのは、
若くてイケメンの小野先生(仮名)。
この日のメイン講師。
彼はわたしのベタなしゃべくりとちがって、
ふだんのトークも軽妙で心地よい。
どうでした?
今日のみなさんは。

何人か、
気合いの入った若ゾウがいてましたね。

たまにはそういうのもいてくれないと寂しいですよね。

ほんまですね。

‥‥みたいな雑談をしてた。
そのときふと、
どうかしました?

え、いや、
ちょっと待って。

‥‥?

いま、
ミックジャガーの声したでしょ?

彼もロックが好きなので、
そのへんの趣味は合うのだが、
えっ?そうですか?

かかってない?

いいえ。
いま、これ、
ジェニファーロペスっぽいですよね。

そう‥‥

と、
適当に返事したものの、
実は名前すら知らない女性のボーカル。
空耳ってやつですか?

そのようですねぇ。
もうそろそろボケてくる歳ですからね(笑)。

ところがそのとき、
隣のソファーに座っていた学生風の若ゾウくんが、
あ、
いまボクがこれ見てました。

と、
ノートパソコンの画面をこっちに向けながら話しかけてきた。
そこにはローリングストーンズのライブ動画、
チラッと見たらすぐわかる78年のフォートワース。
あ、
だからか。
納得したわたしは、
「(教えてくれて)ありがとう」
と、
ひとこと。
それでまた小野先生と話を続けようとしたんだけれど、
若ゾウくんはきょとんとしてこっちを見ている。
というのもその若ゾウ、
YouTubeであれこれ動画を検索していたところだったそうなのだが、
その間パソコンのスピーカはずっとミュートになっていた。
イヤホンすらなし。
だからボーカルが聞こえるはずはないのに、
わたしにはミックの声が聞こえたということだから、
若ゾウとしてはかなりびっくりしたわけ。
w(゚o゚)w
すごくレアな偶然かもしれないけど、
そんな経験はわたしにはちょいちょいあることなので、
画面だけ見て勝手に納得して、
そのあと知らん顔して別の話を続けたんで、
若ゾウとしては薄気味が悪くなったようだ。
ま、
驚くのも無理はないけど。
あるよ、
そういうことは。
シンクロニシティの一種みたいなもんなのかどうなのか、
よくわからないけど。
別に珍しくない。
ローリングストーンズほどグレイトな創造体となると、
そこから出てる波動みたいなものは人知を超えている。
こっちの受容体が貧弱でフタが閉じてあっても、
切捨御免でぐいぐい入りこんでくる。
そのあと若ゾウとの話の中では、
もうこの奇妙な偶然には触れなかったが、
初対面なのになんだか畏敬のまなざしで見つめられ、
もっと話したそうな様子だったので、
懇親会では隣に座らせてあげた。
縁とか出会いは
引き寄せるもの。
必要な出会いなら、
また起こる。
次の約束なんてしなくても、
会えることになっている。
また会う機会がこなかったなら、
それははじめから縁がなかったってこと。
その法則に逆らってガツガツ出会いをむさぼっても、
悲しい消滅をやがて迎える確率が上がるだけ。
この若ゾウくんとは、
はたして縁があったのかなかったのか‥‥
で、
若ゾウとの話は続く


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