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やられたらやり返す──半沢直樹の倍返しに思う

ドラマ「半沢直樹」最終回。
ここまでの平均視聴率は35%を超え、
テレビドラマ史に名を刻むヒット番組になりそうです。
ふだんテレビを見ないわたしが、
一話完結型じゃない連続ドラマを放送日ごとにマメに見るなんて、
いったい何年ぶりだか思い出せないくらい。
おもしろかったですねぇ(≡^∇^≡)
原作は池井戸潤。
わたしが過去にこのサイトで取りあげた唯一のテレビドラマ
「空飛ぶタイヤ」を書いたのもこの人です。
そこへ主役が堺雅人だっていうんで、
第1回めから楽しませていただきました。
ストーリーは単純明快な勧善懲悪モノ。
漫画チックに描かれる大げさな表情と
眼ヂカラあふれる睨みがコミカルにシリアス。
そして追いつめられた半沢の決めゼリフがこれ。
>やられたらやり返す。
>倍返しだ!

なーんて、
スカーッとしますよね。
しかし!
ところがどうですか今日の最終回、
この最後の最後のオチは!
この結末を見て、
>やっぱり正直者はバカを見るんじゃないか!
とか
>もう何を信用していいかわからない!
とか
そんなふうに感じた方も多いのではないでしょうか。
(ё_ё)
今日のテーマは「仕返し」です。
この最終回を見て、
わたしは自分の復讐を思い出してしまいました。
もう浄化したつもりで、
すっかり忘れていたんですが、
実はわたし、
恨み殺しにしたヤツがいるんです。
つい2年ほどまえのことです。
わたしの恨んだヤツはあっけなく死にました。
ざまあ見ろって感じですがね。
>やられたらやり返す
なんて、
やめといたほうがいいですよ。
相手のことを純粋にアホだと思うなら、
物理的にも心理的にも関わりを断つことだけに専念しましょう。
さっさと忘れちゃうほうが利口なんです。
思い出してムカつくだけでもエネルギー使うんですから、
二重、三重の愚かな浪費です。
でも、
このときだけはちがいました。
殺すリスト
に誰かの名前を載せるなんて、
これが最初で最後でしょうね。
×××××××××××××××××××××××××
ぜったいに許せないヤツをどうするか。
殺したいほど誰かを憎んだ経験がないあなたは、
ここから先は読まないほうがよろしいです。
男女の色恋沙汰なら少しは見せ場もあるでしょうが、
わたしの相手はハゲでデバラのキモいジジイです。
汚い話になるのはまちがいありません。
きれいごとなんて言いませんから。

×××××××××××××××××××××××××
これは、
中小企業家同友会の名の下で起きた殺人事件です。
‥‥というと大げさかもしれませんが、
わたしの怒りはハンパじゃなかった。
その男が死んだ翌日、
ある人が電話をかけてきてひとこと、
>おまえが殺ったんやろ?
って。
わたしは大笑いしながら答えました。
>そうですよ。
>やっぱりバレましたか。

って。
となりで社員が苦笑してました。
わたしがどれだけそいつを毛嫌いしていたか、
よく知っていたからです。
(|||_|||)
事の発端は2004年。
わたしの会社の周辺で不穏なことが続いた。
たとえば、
とつぜんの解約通告。
成約してまだ数か月しかたってないクライアントから、
いきなり呼び出され、
詐欺よばわりされたあげく、
ただちに契約を打ち切りたいと。
なんせ話の筋道がさっぱりわからない。
先方のオフィスを出て車に戻ったとたん、
わたしと同行していた女性社員がワッと泣き出したくらい。
なんとも意味不明な屈辱。
わたしが詐欺とは‥‥ね。
かと思うと、
クレバーな別のクライアントからは電話で
>キミのところ、
>だいじょうぶなんか?
>セキュリティ問題とか、
>いろいろあるやろ。
>具体的にどんなふうに危機管理やってるか、
>レポート出してくれへんかな。

などと。
急に態度がおかしくなった顧客はいずれも、
中小企業家同友会の先輩会員。
わたしは当時、
まだ入会した直後で、
例会等もあまり顔を出しておらず、
同友会がいったいどんな会なのかあまりわかってない状況。
当社の信用を貶めるに十分な誹謗中傷を満載した、
いわゆる「怪文書」みたいなものが出まわっていたことを、
わたしはあとで知ることになります。
怪文書をばらまいたのは、
KYソフト株式会社(仮称)代表取締役の中田与太吉(仮名)。
こいつは真性のアホなのか、
よほどウチを侮っていたのか、
調査レポートという体裁で自分と自分の会社の実名をちゃんと入れて、
当社の開発したシステム上の不備を10ページ近くにわたってあげつらっていた。
いわく──
>デザインは幼稚でお粗末
>料金体系は悪質でユーザーが地獄に堕ちるのは明らか
>基本的なセキュリティ対策も施されていない
>メール爆弾に狙われたらおしまいだ
>他社(○○社)なら約○○円で代替可能

‥‥等々。
調査レポートにこんな汚らしい語句を並べるだけでもどうかと思うが、
当時このアホは、
中小企業家同友会に所属するIT関連の同業者を集め、
「ITソリューション協議会」(仮称)なる業界団体を立ち上げて代表理事になっていた。
で、
同友会の機関誌に協議会の広告を載せたりして、
「ホームページ診断」とか「システム診断」という名目で、
会員を対象に無料サービスを実施していた。
この「診断」ってやつがくせ者で、
実名入りの調査レポートを堂々と作成できた理由はそこ。
診断依頼があったなら調査という行為は正当化される。
威力業務妨害で訴えられたとしても争えるでしょう。
そうやって自分の気に入らん業者には難癖をつけ、
系列の業者に乗り換えさせるのが常套の手口だったのかどうか。
そこまでの裏は取れてないが、
ウチ以外にも少なくとももう2社、
この権威ある「ITソリューション協議会」に煮え湯を飲まされた弱小業者がいた。
KYソフト社は、
ITバブルに乗じて大きくなったんだかどうなんだか、
社員数は30人近くいた(ピーク時にはもっといたのかも)らしく、
まぁ同業者からも一目置かれる存在だったようだ。
代表の歳はわたしより3つほど上。
ハゲでデバラで銀ブチ眼鏡のキモい大男だ。
思い出すだけで吐き気がする。
しかしあっちから見れば、
ウチなんて個人事業に毛が生えただけのハナクソみたいな存在だったんだろう。
初対面も同友会の勉強会でだったが、
わたしが名刺を差し出してあいさつしたとき、
「ああ」と言って受け取っただけで目も合わせようともせず、
自分の名刺を出すこともなく、
名乗ることさえしなかった。
なにぶんこっちは同友会に入りたて。
ちょっとまごまごしていたので、
あいつに対しても「なんやこいつ、感じの悪いおっさんやな」
くらいの印象しかなかった。
>あれは誰なんですか?

まわりの人に尋ね、
そこそこエラい人なのだということがわかった程度。
ところがそのときすでに、
あっちはわたしのことを知っていたのだ。
知っててシカトしたってことだ。
怒髪天を衝くとはこのことよ。
なんでそいつが怪文書の主だとわかったか──。
それは簡単。
実物を見ましたから。
わたしを詐欺よばわりして解約を申し出た会社とのあいだで、
事後処理が終わったころ、
解約に及んだ根拠(=詐欺の証拠)として、
天下のKYソフト様が作成された調査レポートがFAXで送られてきたんです。
>こんど電話かけてきたら営業妨害で訴えます
などという
物騒なメッセージ付きで。
中田はどうせ、
ウチなんて簡単にひねりつぶせると思ってたんでしょう。
そういう尊大な相手とケンカするなら遠慮はいらんじゃない。
事情がわかったからには気持ち悪いもクソもない。
KYソフト社の単独犯行か、
それともITソリューション協議会はみんなグルか。
>ほぉ、
>中小企業家同友会っちゅうとこは、
>こんなえげつないことをさらすんかい。
>いますぐ辞めたってもええねんけどな、
>泣き寝入りも悔しいし、
>このクソガキだけは、
>絶対に承知せえへんぞ。

‥‥と、
そう決めました。
後に天風哲学に出会い、
「怒らず恐れず‥‥」の誓いを立てることになるわたしですが、
これはそれよりまえのこと。
修行不足のため、
「殺すリスト」が無効になることはありませんでした。
じゃあわたしが、
こいつに仕返しするために、
なにか直接的な攻撃を加えたかというと、
そういうことはありません。
なにひとつ行動に移すことはない。
わら人形とかも、
なし。
殺すつぶすも、
すべて想念の世界での話。
>あの汚らしいクソガキだけは絶対に許さんと決めてますから
と、
事あるごとに周囲に漏らしていただけ。
ただ、
顔を合わすとムカつきますから、
徹底的に避けてた。
中田とわたしは同友会の中でも所属する支部がちがったので、
ふだんの例会やブロック会で顔を合わせることはなかったんですが、
同友会には支部を越えた勉強会もあります。
なので、
>あいつが出てくるところにはわたしは行きませんから

言い続けて決して近寄らなかった。
こんなこともありました。
実はKYソフト社は、
代表の中田ともうひとり、
ナンバーツーの専務も同友会に入会させていた。
営業が目的の2名入会です。
それを知らなかったわたしは、
ある会合でその専務にあいさつされ、
名刺を受け取って「げっ!」と驚いた。
もちろん、
こちらは知らん顔して名刺も渡さず名乗りもせず、
すぐさま退席したのは言うまでもありません。
いつかあいつがわたしに対してやったようにね。
ところがそれからしばらくして、
この専務が脳梗塞かなんかで倒れて長期入院。
とうとう最後まで復帰することはなかったのですが、
そのときもある人から
>おまえの仕業やろ?
っていう電話がかかってきました。
たぶん、そうです。
ちょろちょろ出入りして目障りだったので、
何回も睨みつけてたし。
かなり恨みの波動を浴びせたんでしょう。
想念は現実化するものですから、
それが専務を病に追いこんだんだと思います。
ただし、
わたしひとりの想念だったかどうかはわかりません。
他にもあの会社を恨んでいた人はいたわけですから。
もっとも、
ナンバーツーが消えたくらいでは、
わたしの恨みはおさまりません。
決定的に「ざまあみろ」な出来事は2010年に起こります。
そのころわたしはITの実績で、
何年か続けて国から表彰されました。
経済産業省から感謝状をいただいたり、
局長賞をいただいたり。
管轄の経済産業局が主導するプロジェクトに協力して、
そこでも表彰されたりとか。
ハナクソみたいな零細企業にとっては、
ありえないくらい光栄なことです。
その表彰を祝うセレモニーのひとつに、
中田のクソガキが現れた。
セレモニーを主催していたのは経済産業局の外郭団体。
中田はさすが協議会代表のエラいさんだけあって、
ご招待でもされましたかなぁ。
それならスミっこで酒でも食らってりゃいいものを、
なにを血迷ったかこのクソガキ、
わたしに近づいてきたかと思うと──
>おめでとうございま‥‥
おいおい、
冗談やないで!

どのツラ下げてわたしに言葉をかけられるのか?
かつて自分が貶めようとした相手になんで気安く挨拶できるのか、
その厚顔無恥としか言いようのない無節操ぶりはまったく理解できないが、
わたしのほうは勿論完全無視。
相手の最初のひとことが言い終わらないうちにサッと踵を返し、
とっととその場を立ち去りました
とさ。
あれほど鋭く身を翻したのは人生最速だったでしょうね。
なんせマジにキモチ悪かったもんでね。
あまりにも露骨にシカトしたもんだから、
いっしょにいたウチの社員もビビッてましたが‥‥ε=( ̄。 ̄;)
そのころになると、
あいつの会社の悪い評判が耳に入ってくるくらいになっていて、
気持ちの中ではすっかり見返していましたが、
やられたらやり返す
あらためてその痛快さを味わいました。
ばかたれがーっ!
‥‥って感じで、
せいせいしましたね、
このときに、だいぶ。
(ё_ё)
さて、
こんな汚い古い話、
あなたがたにわざわざお伝えしてなんになるのか?
ひとつ価値があるとしたら、
それは
感情の取り扱いについて
でしょうか。
怒りとか恨みとか憎しみとか、
そんなろくでもない感情を、
何年も何年も後生大事に抱えている。
それってどうなのよって話。
いまではわたしも、
感情の取り扱いがだいぶ上達してきまして、
消したい感情は消せるようになってきた。
暴れまくる怒りには、
若いころずいぶんと苦労させられましたけども。
そんな時代を経て出した結論は──
消すとか消さないとか、
浄化するとかしないとか、
それは自分の自由選択なんだ、

と。
その気になりさえすればきれいに跡形もなく消せるんだけど、
消さないで置いておくと決めたなら、
そのことで自分を責めたり自己嫌悪を感じたりしない。
どんな感情でも自分から出たもんなら大切にする。
歪んでいるかもしれないけれど、
それも自分に対する愛情
自分の身から出た感情を大切に扱うことが自分を大切にすることでもある。
変に抑えるより正直にやろう。
自分自身の感じ方を自分が守ろう。
そうすれば他人の感じ方も尊重できるようになるだろう。
死刑にしてほしいヤツがいるなら、
誰にどう思われてもそう言おう。
許すか許さないか、
それは自由選択なんだ。
許そうとしているのに許せないのとは意味がちがう。
わたしは、
あのクソガキは絶対に許さないと決めた。
「殺すリスト」から削除することは最後までなかった。
そしたら2011年10月30日、
とうとう死にました。
たぶん53歳‥‥か54歳で。
くも膜下出血であっけなく。
それでもまだ許してないと言ったら、
わたしのその態度を非難する声がまわりから聞こえてきましたが‥‥
やかましいわ。
こっちはあのクソガキの墓石に小便かけてやりたいくらい、
どこまでも許さないと決めている。
不謹慎とか大人げないとか、
そんなレベルの話ではない。
「殺すリスト」とは別に「つぶすリスト」っていうのも作ってあったのでね。
そしたらあいつの会社、
嫁が引き継いで1年くらいはごちゃごちゃやってましたかねぇ。
息子も社員になっていたそうですが、
けっきょく協議会からも名前が消えました。
そこから先は知りません。
もう何も情報が入ってこなくなりましたから。
はい。
これでもうおしまいです。
リストはおしまい。
わたしの心の中の汚い感情は、
もうこれでおしまい。
もう他に汚いところはありません。
心に大量の塩を蒔きましたし。
たったこれだけしか恨みのネタがないなんて、
とってもおめでたいヤツなんですね。
キレたら止まらないようなところは確かにありますが、
ときどきガーッと腹を立てることがあったにしても、
すぐに忘れる。
竹を割ったようにスパッとね。
忘れるのも早い。
まわりは迷惑でも本人はいたって上機嫌。
今日を最後に、
このクソ話を思い出すこともないでしょう。
あのアホが成仏しようがしよまいが、
どうでもよろしい。
‥‥(。・・。)
では、
こんな汚らしい話の最後に、
ひとつ感謝の気持ちとお礼を──
KYソフト社の作成した怪文書
いや、
当社に対する誹謗中傷を並べ立てたくだらない調査レポートは、
04年当時、
同友会内でけっこう多くの会社に出まわったらしいです。
それでも解約が1社に止まり、
つまらない風評が広まることもなかったのは、
わたしをかばって火消しにまわってくれた人がいたからだ、
と、
これも後になって聞かされました。
>彼にかぎってそういういい加減なことはありませんよ。
>あの会社はちゃんとしてます。
>だいじょうぶ。
>わたしが保証しますよ。

ってね。
キレた心がキレっぱなしにならず、
きちんと人格を磨いてやり直そうと思い直せるのは、
こういう情け深い方々の愛情のおかげ。
ありがとうございます。・゚゚・(T_T)・゚゚・。


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