HOME > 心のレスキュー隊に猶予はない > 4-職場のメンタルヘルス > インバスケットを職場のメンタルケアに活かす試み


▼スポンサーリンク▼

 

インバスケットを職場のメンタルケアに活かす試み

インバスケットゲームは、
うまく設計すれば、
中小企業の人財育成に役立つ優れた研修ツールになります。
しかし現状では、
主として大企業が昇進昇格試験としてアセスメントに使うケースが大半。
適所適材を図るというよりも「選抜」が目的になってますから、
ふるいにかけられて落とされるために受けさせられるようなもの。
そういう悲しい事情もあって、
インバスケットっていうのは、
やったことある人からあまり良い印象をもたれていません。
試験に落ちて昇級できなかった人たちの怨念が‥‥(|||_|||)
あーあ、
もったいない。
中小企業がもうちょいお手軽に使える研修ツールとして、
インバスケットゲームを活かしていきたいわたしとしては、
この現状はたいへん嘆かわしいと言わざるをえません。
あ、
ところで──
インバスケットゲームってご存じの方、
ちょっと手を挙げていただけますか?
──はい。
どなたもいらっしゃいませんね。
あ、これ、
球技じゃないですよ。
ボールは使わないです。
バスケットボールとはぜんぜん関係ないですから。
ええ、
スポーツじゃないんです。
(ΦωΦ)
実際にわたしのセミナーでも、
中小企業の社長さんたち50人くらいに尋ねてみたことがあるんですけど、
ほとんどご存じないんですね。
インバスケットっていう言葉すら
聞いたことがないと。
なので、
そもそもインバスケットって何なのよ?
ってところから説明させていただかないといけないんですけど、
とりあえず「ウィキペディア」から。
インバスケットとは、架空の人物になりきり、制限時間の中でより多くの案件を高い精度で正しく処理することを目標とするバーチャル・ビジネス・ゲームのことである。
インバスケット(未処理箱)に入っている案件を処理していくことが求められるゲームなので、「インバスケット」という名前がついたと言われている。
インバスケットのルーツは、1950年代にアメリカ空軍の教育機関で、訓練の結果測定のために開発されたものだと言われている。
その後、一流企業などで管理者、リーダーの教育ツールとして活用されるようになる。近年では、官公庁や中小企業でも、教育・研修ツールとしても使われている。
実施方式としては、条件・環境設定と案件が書かれた書類が受験者に渡され、受験者が制限時間内に案件処理を行う(処理の内容を回答用紙に書く)というものがほとんどである。自由回答式が主流であり、絶対的な正解がないというのもインバスケットの特徴である。
絶対的な正解がなく、問題によって様々な要素を測定できる。また、繰り返すことで総合的なスキルアップが図れる等の理由から、有効かつ幅広い可能性を持ったトレーニングツールとして、各方面で活用されている。
フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」より

‥‥うーん、
わかったようなわからんような(◎_◎;)
ま、ともあれ、
ちょっとしたきっかけがありまして、
わたし、宗之内喜久造、
インバスケットに注目してます。
社員に他社の公開セミナーを受けさせたこともあります。
しかし、
オープンに参加できるインバスケットのセミナーっていうのは、
ほとんどが大企業で実施される昇進昇格試験の対策講座になっているために、
雰囲気がどうも暗いです。
受講者も暗いし講師のほうも暗い
インバスケットの結果で
昇級するかどうかが決まり(事実はそうでなくても)
それで年収が100万円以上ちがってくることもザラにありましょうから、
どなたさんも内心穏やかでないのはわかりますけど、
それにしても暗いです。
インバスケットはゲーム、
日常の業務に即したシミュレーションゲームなんで、
もうちょい楽しく学べる工夫があっていい。
では、
わたしのやるインバスケット研修が、
一般的なそれと何がいちばんどうちがうかといいますと──
かなり意図的に
視座をメンタルに置くように工夫してみた。
つまり
評価のベースを
考え方 < 感じ方

してみようと。
他の一般的なインバスケットでは、
アセッサーはアセッシーの思考面にフォーカスするのがふつうですよね?
考えて判断した結果として、
行動にあらわれるスキル(テクニック)を観察します。
わたしももちろんそこは見てますが、
それよりもメンタルな反応を優先してウォッチングしたい。
思考
すなわちアタマのすること

とりあえずどうでもええかな
と。
ていうか、
時間も経験も足りない制約条件の中で、
わざわざピンチを与えるインバスケットは、
実は、
メンタルな反応を観察するのにとても向いているんです。
グループディスカッションにもたっぷり時間をかけますが、
ストレスをかけられた状態で心がどんなふうに反応し、
それが対人コミュニケーションにどうあらわれるか。
観察材料の宝庫なんですね。
研修ツールとしてわたしが
インバスケットゲームを好む理由もそこにあります。
キクゾウ流インバスケット研修の目的は、
目標達成メンタルヘルスケアはざまバランスを取る技術

学んでいただくこと。
いまどき風にいうと、
ストレス耐性を向上させる ってこと
になるんでしょうか。
この技術を
労使の双方に学んでいただく。
問題を解決する能力よりまえに、
そっち
かな
と。
ふつうなら、
グループディスカッションの評価は、
誰がいかに問題を解決するかという切り口で進むはずです。
交渉力があるとかないとか。
わりと上から目線で、
思考行動を観察して、
あれこれ能力を評価します。
キクゾウ型はグループディスカッション中、
感情面にフォーカスする。
意思決定のうしろにある自信の強さとか、
うつむきかげんに話す理由とか、
慢性化したネガティブ性、
本人のマインドが放っているオーラのようなもの‥‥
誰の心がどれだけうろたえているか、
メンタルの弱さが問題解決をどれだけ遅らせているか、
そういうところに着眼し、
発言の中味は文字どおり聞かず、
なるべく非言語の要素を感じ取ろうとします。
アシスタントを務めていただくパートナーのアセッサーも、
メンタル系の訓練を受けているプロですから、
ゲームに参加した社員さんたちは、
自分のことをとってもよく理解してもらえた感じになるでしょう。
プラスおまけに、
まわりから自分がどう見えているのかもよくわかる。
雇用者側のほうには
>このタイプの部下に対しては、
>上司はこんなふうに接していったほうがいいんだな。

っていう
気づきをプレゼントしたい。
リーダー職のみなさんが、
ことばの使い方をあらためよう
っていう気持ちになっていただければウレしい(≡^∇^≡)
つまりその‥‥
がんばって成果を出そうとすると心がしんどくなる
し、
心を休めようとするとがんばれないから成果が出ない
っていう、
きわめてありがちなトレードオフを解消したいわけなんです。
成果を出すために、
社員さんたちの心が無理をしつづけています。
よね?
「仕事はしんどいもの」という誤った思いこみにもとづいて、
がんばって、がんばって、がんばりすぎて、
クタクタに疲弊してしまった心を、
成果というかたちの達成感で必死に中和している。
そんな会社が多いんじゃないでしょうか?
ビジネスの現場で戦力になってくれている社員の大半が、
がんばる技術について無知なんです。
もっとスマートに心を使うことができれば、
しんどくなって折れてしまうまえに成果が出せるのに‥‥。
そのことを学べるのは、
ピンチやリスクに直面したまさにそのときです。
追いつめられた状況で、
どんなリアクションを取るか。
その場面設定を、
受講生のみなさんと講師が丸ごと共有することが早道。
だからわたしは
インバスケットゲームを使います。
以前、
わたしのインバスケットゲームに参加してくれた、
ある受講生が、
ゲームの感想をアンケートに
>脳がチクチクする感じ

書いてました。
うまい表現です。
メンタル重視に構成した研修であっても、
地頭(ぢあたま)が鍛えられるっていう側面は
やっぱりちゃんとあるんです。
問題解決力はまちがいなく向上します。
けれどもうひとつ、
わたしのインバスケット研修の特長がよくあらわれた感想を、
別の受講生が書いてくれました。
>次に上司に怒鳴られる日が、
>逆に楽しみになりました。

と。
このひとこと、
かなりうれしかった。
思いどおりにならないことに感謝するっていう、
シンプルな心機転換を学んでいただけただけでも、
インバスケット研修をやった甲斐があったと思うんです。
>何年もまえから職場で独自にOJTを実施しているけど、
>中味がマンネリで形骸化していて
>とても機能しているとはいえない‥‥

っていう企業さまにはとりあえず目先を変えて、
メンタル中心な研修プログラムはいかがでしょう。
蛇の道はヘビ。
いちどはプロに委ねてみるのも一興かと。
(ё_ё)
>インバスケットをメンタルケアに使うやなんて、
>そんなん聞いたことないね。
>無理ちゃうかなあ。

わたしの研修プランを知りあいの社会保険労務士の先生に見せたら
こんなこと言われましたけど、
きっとこれからは珍しくなくなる。
よく気が利いて仕事もそこそこできるのに、
メンタル面が弱いために会社を辞めちゃう若い子が増えてますのでね。
なんとかせにゃε=( ̄。 ̄;)


▼スポンサーリンク▼