HOME > 経営指針書の磨き方と活かし方 > 5-中期計画と未来予想 > まっ黒な景気予測に光を


▼スポンサーリンク▼

 

まっ黒な景気予測に光を

これから先、
為替株価がどうなるか、
あなたはすごく知りたいタイプですか?
少し身近なところでは
ガソリンの価格がどうなるかとか?
日々の経済ニュースを、
どんな気分で見聞きしてますか?
日経平均株価が500円、1000円と下がっていくと、
さすがにちょっと暗い気分になりますね。
日本が暗くなるんですから。
でも実は、
小さい会社の業績は、
日本全体の景気の上がり下がりとそんなに連動してない

たとえば外食産業の市場規模は、
1997年の29兆円をピークにマイナス基調となり、
2005年の24兆3903億円まで8年連続減少を続けた。
そして昨年(2011年)は23兆475億円。
つまり
完全に伸び悩みなわけですね。
だからといって
あなたの経営するラーメン屋さんの売上が伸びない理由とは
ほぼ、
‥‥いや、まったく、
ぜんぜん、
ちっとも、
関係ないでしょうね。
5つの学習塾を経営する
株式会社イグアナ教育システム(仮称)の社長は
47歳の穴熊さん(仮名)
>少子高齢化っていう外部環境は、
>いまさら新聞なんか読まなくても誰でも知ってるでしょう。
>するとね、
「子どもが減るから学習塾はこれから儲かりませんね」って言われるんです。
>どう思います?
>たしかに業界全体の一般論としてはそうかもしれませんけどね、
>当社のターゲットは○○市と△△市の小中学生ですよ。
>この2つの市ではね、
>マンションや団地の新規着工が増えているし、
>若い夫婦の転入や赤ん坊の数も増えていて、
>これから10年以上ずっと子どもが増えていくと確定してるんです。

──なるほど。
わたしたち中小企業家が
外部環境を分析する際の落とし穴が
わかりやすく説明されてますね。
どんなにメチャクチャな経済事情の中でも利益を出している
元気な中小企業が必ずあるでしょ?
あなたのすぐまわりにもね。
>これからの日本はいったいどうなるんだ~っ!?
って、
あなたがおたおたしてもうるさいだけなんです。
いたづらにビビッてうろたえるよりまえに、
景気がどっちに転ぼうがなんだろうが、
どうやってでも利益を出すのが経営者の責任でしたよね。
景気がどっちに転ぼうと利益は出せるんだ
と、
そういう気概を失ってはいませんか?
事実として、
どんなに景気が悪かろうと、
よしんば恐慌に襲われようと、
儲ける道は必ずある。
おわかりですよね?
いま、
自分がビビッてないかどうか、
まずはそこから内省検討してみましょう。
もし不安が拭えないなら、
景気について心配するっていう心の習慣そのもの

止めたほうがよろしいです。
分析力もないのに新聞なんか読むな!
っつー話です。
気の持ちよう
の、
大切さは、
スポーツの試合やなんかといっしょなんですから。
心が落ちつきをなくしていたら分析なんてできません。
選択も集中もあったもんじゃない。
穴熊社長の話には続きがあります。
>ターゲットになる○○市と△△市の小中学生が確実に増えていくんだから、
>うれしくないわけがないでしょ。
>試算では5年後で30%増、
>10年後には65%も増える。
>ところがですな、
>学習塾っていうのは新規開業がめちゃめちゃ簡単で、
>参入障壁がないに等しいんですわ。
>近所に20人ほどの塾が1つ増えただけで
>売上が一気に半分になっちゃったこともある。
>少子高齢化がどっちに転ぼうが関係ないんですよ。

──この話、
外部環境分析の参考にしてくださいよ。
要するに、
中小企業にとって大切なのは、
マクロよりミクロ。
世界経済がどっち向いてるかっていうのも大切ですけど、
そんなことより半径2キロです。
ハイ、
ここで一回、
フー、ハーッって深呼吸してください。
前置きが長くなりましたが、
中小企業家同友会に入っていますと、
毎月「中小企業家しんぶん」っていうのが届きます。
他の新聞はとってないので、
わが社に届く唯一の新聞がこれです。
>PDFで送ってくれたほうがいいのになぁ。
>エコじゃないよなぁ。

‥‥などととコボしつつ、
ま、
ふだんはほとんど読んでないんですけど‥‥(◎_◎;)
しかしこの「中小企業家しんぶん」
少なくとも年にいっぺんだけはまじめに読むことをオススメします。
中同協の定時総会議案が掲載されているやつが、
6月の上旬に届きますから。
中同協(チュウドウキョウ)= 中小企業家同友会全国協議会 ε=( ̄。 ̄;)
景気の動向を知りたいなら、
経済の専門書を10冊ほど買いこむ以上の価値がこの議案書にはある!
‥‥と
いわれています。
しかも、
未来予測が当たる確率が年々アップしている(ような気がする)
大企業が景気を引っぱる時代じゃなくなっちゃって、
中小企業こそが景気の現場だからですね。
ナントカ総研に勤めている主任研究員さんよりも、
新聞すら読まないわたしのほうが景気の潮目をよく知ってる!
‥‥なんてことが
現実にあるかもしれませんぜ。
(正確にいうとわたしは、
「紙の新聞」を読まないだけで、
ネットのニュースはほどほどに見てますがな。)

耳から入ってきてるのか、臭いで嗅ぎ分けているのか、
自分でもよくわかりませんけども、
まぁだいたいこんな時代になるなっていう見当はつきます。
で、
ここから先は「中小企業家しんぶん」に掲載された、
中同協第44回定時総会議案からの請け売りです。
▼ ┐(-。-;)┌ ▼ ┐(-。-;)┌ ▼ ┐(-。-;)┌ ▼
まず、
マクロ的に見た世界経済の基本トレンドは
「緊縮政策による不況」
です。
いま緊縮といえば、
まずギリシャが浮かびますね。
行ったことありませんけど(ё_ё)
それからスペインとかポルトガルとか。
こういうだらしない‥‥
あ、失礼、
お金の使い方に寛容なEUのほうの国々の頭文字をとって、
PIGS
という呼び方があります。
ポルトガルのP、アイルランドやイタリアのI、
ギリシャのG、スペインのS。
日本語に直訳すると
ブタ野郎どもですねΣ(`Θ´)=3
投棄マネーに狙われたこういうブタ野郎な国の政府は、
財政支出抑制増税
といった厳しい財政再建策を実行せざるをえなくなります。
キツいです。
国家も企業といっしょでね、
萎縮するとろくなことはない。
しかもいま、
良くも悪くも世界はつながっている。
ヨーロッパの萎縮は中国に感染。
次いでアメリカに感染、
そして日本、
ほんでまた再びヨーロッパへ戻って循環‥‥。
コワいですよね、
世界が大不況になるっていうんですからね。
ま、しかし、
ここでビビッてはいけませんヨ。
環境変化こそチャンス
でしたね?
不安におののいて困り果てる人がたくさん出てくる。
すなわち、
あなたとあなたの会社がお役に立てるチャンスが拡大する
ってことですもんね。
▼ ┐(-。-;)┌ ▼ ┐(-。-;)┌ ▼ ┐(-。-;)┌ ▼
特に日本は大チャンス。
ものすごく困った人があふれます。
景気は悪くなるっていうのに、
「貯蓄なし」の世帯が急増している。
国の借金が900兆円を超えているのに、
それでもなんとなくだいじょうぶなんじゃない?
っていう根拠は、
日本国の国債を買っているのは日本国民だから‥‥
だったんです。
ブタ野郎な国々とちがって、
日本は投機マネーの餌食になってない‥‥
はずだった。
そういうのを「国債の国内消化」と言いますが、
国は借金まみれでも国民はお金を持っていた‥‥

考えられていた。
ところが!
「家計の金融資産に関する世論調査」(2011年10月)によると、
2人以上世帯の28.6%、
単身世帯の実に38.7%が
金融資産を保有しないという結果が出た。
これは1963年以来で過去最悪。
いつのまにか海外のハゲタカに食い散らかされていたわけです。
えらいこと‥‥らしいです。
経済産業省産業構造審議会新産業構造部会(・ω・;?の
中間整理(2011年12月)も、
日本経済が縮小均衡の悪循環に陥っている
と指摘しています。
日本の不景気の特徴は需要不足
つまり、
モノが売れないってことですね。
企業の生み出す付加価値は低迷
雇用環境の悪化して賃金が低下
将来不安の増大して消費が低迷
デフレが継続して成長率が低下
‥‥という悪循環。
そして深刻な産業空洞化によって雇用が失われ、
貯蓄がない上に大失業時代の到来‥‥
とまぁ惨憺たる未来予測ですね。
>詳しいことはわからんけど、
>ま、
>ひどく悪くなるんだナ(ё_ё)

と、
いったんはこう割り切ることにしましょう。
しかし!
はじめに申しましたとおり、
日本がひどく悪くなるっていう話と、
あなたの会社の業績がこれからどうなるかっていう話は、
ほぼ、
‥‥いや、まったく、
ぜんぜん、
ちっとも、
関係ないんです。
▼ ┐(-。-;)┌ ▼ ┐(-。-;)┌ ▼ ┐(-。-;)┌ ▼
日本が不況でまっ黒
世界も不況でまっ黒
それでもあなたの会社が明るく儲かる方法は‥‥?
なにかここにもパラドキシカルな対処法があるんでしょうか?
──あるんでしょうね。
ピンチをチャンスに変えるためのヒントを
最後に出しておきましょう。
中同協第44回定時総会議案から
意味的価値
というキーワードを拾い上げました。
「意味的価値」とは、
顧客の側が商品に対して主観的に意味づけすることで生まれる価値、
客観的数値で評価ができないようなもの、
あるいは顧客も気づいていないような新しい機能が提案されているものです。
   * * *
多機能な家電製品など「機能的価値」を高めていけば顧客満足度が上がり、
売上が拡大していく時代がありました。
ところが現在では、
機能や品質の高さは必ずしも顧客の満足につながらなくなっています。
なぜでしょうか。
世界的に技術レベルが向上した結果、
顧客が基本的に求める機能や品質を満たすことが簡単になったからです。
技術があまり高くない企業でも、
購入した標準的な部品を組み合わせただけで、
十分にきれいに映るテレビを開発できる時代になりました。
このこと自体は、
日本の中小企業にとっても
新たなビジネス展開の潜在的な可能性を示唆しているといえます。
実はこうした意味的価値を提供しやすいのも中小企業です。
大企業がこういうものを供給するのは難しくて、
市場規模がないとできません。
中小企業家しんぶん(2012/06/05)から


▼スポンサーリンク▼