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物心両面の幸福を追求する

これも歳のせいかと思うんですが、
このごろ、
涙もろくなって困ります。
かろうじて人前ではまだ泣いてないですが、
ちょっとしたことにもウルッときます。
なにかのはずみで涙が止まらなくなってしまったら‥‥
さて、
どうしたもんかε=( ̄。 ̄;)
涙もろいジジイなんて、
何年もかかって積み上げてきた自分のキャラとちがうので、
焦りますね。
しかし歳をとると、
涙腺と同時に前立腺もゆるんでくるんでしょうか、
下のほうもウルッと尿もれしてたりなんかして、
油断もスキもありません。
こんなふうにうまいこと、
キャラづくりのバランスが保たれるんですね。
若いころから年寄りを敬ってこなかった罰か。
ともすれば、
老いぼれた自分がみっともないと感じてしまう。
反省しよう。
老いるっていうのは、
実はもっともっとぜいたくな体験なんだ。
だからほんとうは、
「探偵!ナイトスクープ」の西田局長みたいに、
人目をはばからず涙にむせるキャラならよかったのかもしれないけど‥‥
キクゾウはそうではない。
怒ってるところを見せるのはわりと平気なくせに、
涙を見せるっていうほうにはずいぶん抵抗がある。
プロレスにはヒールっていう役まわりがあるけど、
そんなようなもんで、
ちょいワルおやじっていうか、やんちゃな三枚目っていうか、
そういう役柄を演じるのが長年の習性になってる。
世代的には
アブドーラ・ザ・ブッチャーとか、
好きだったなぁ(≡^∇^≡)
花束なんて似合わなくて、
泥をかぶってたほうが落ちつく。
人前で褒められてもムズがゆいだけで、
いっそのこと罵声を浴びてたほうがしっくりくる。
数え上げたらキリがないくらい、
叱られてばっかりで育ったもんでね。
覆面をかぶるっていう意味でいうと、
ザ・デストロイヤーかな。
足4の字固めっていう一発必殺の得意技をもっていて、
これをかけられたら一巻の終わりっていう、
ハラハラドキドキの展開に何度もテレビにクギづけだった。
覆面の中に凶器を仕込んで頭突きを食らわし、
相手を流血させるというエゲつない反則技もやっていた。
>自分は痛くないんか!?
って、
子どもの頭にはナゾだった。
まだ小学生だったので、
悪役を演じるなんてことの意味がわかるはずもない。
>デストロイヤーって、
>ほんまはこんなにおもろいおっさんやったんや!

って
ずいぶん後に知ったのは、
「うわさのチャンネル」を見たとき。
腹かかえて笑いました、
ゴッド姉ちゃん。
タモリさんのコーナーもあった。
そこで見たデストロイヤーは衝撃的。
そういえばこの人、
ジャイアント馬場と勝負して
「負けたら何でも言うことをきく」
みたいな試合で負けて、
それ以来、
まるで忠誠を誓った弟子みたいに、
馬場さんを慕って寄り添ってた。
>ガイジンやのに、
>すごく律儀でええやつやんか。

って
キクゾウ少年はすごく共鳴した。
そんなふうにわたしも、
大勢の人の前で話すときは覆面をかぶって凶器を仕込む。
喜んでいただくためにね(ΦωΦ)
──さて、
前置きはこのくらいにして‥‥
っていうか、
いままで前置きだったんだね(◎_◎;)
しかも、
ここからの本論とはなんの関係もない前置きなのに、
思い出にふけっていたら長くなりすぎた‥‥
けどあやまらない。
──どうだ、ビビったか。
デストロイヤーの流血ゴッド姉ちゃん
か、ら、の、
物心両面攻撃だよ。
b(⌒o⌒)d
ここ最近、
中小企業家同友会仲間の経営指針書を見せてもらっていたら、
続けざまに3社の経営理念に同じ文言が入っていた。
それが──
物心両面の幸福を‥‥
っていう有名なフレーズ。
これ、
どこからパクってるかっていうと、
ごぞんじ京セラの名誉会長、
稲森和夫さん。
やっぱりさすが、
ものすごく崇拝されてます。
特に、
日本航空(JAL)の再生を成功させて、
この経営理念がいっそう有名になったので、
モロにパクる人が増えたみたいなんです。
この理念を掲げる会社の社長さんはだいたい
盛和塾
っていうとこに
所属されてます。
残念ながらわたし自身は入ってないので、
具体的にそこでどんなことを学ばれているのか知らないんですが、
すごく勉強熱心な方が多いです。
そして経営指針書の中味はやはり、
稲森和夫カラーに染まってます。
フィロソフィー

あふれている。
言葉だけをパクってるんじゃ
もちろんありません。
ですからこの
物心両面
という四字熟語はすでに、
稲森和夫さんの世界観に裏打ちされていて、
単純な字義をはるかに超えたパワーが宿っているんです。
あたりまえのことをあたりまえに書いただけのようでも、
神がかりな求心力が生まれる。
偉大なる先人の魂を、
ありがたくパクらせていただきいましょう。
b(⌒o⌒)d
さて、
真理からすると、
に恵まれていなくてもは平穏でいられる。
つまり、
の充足度は必ずしもに依存しない。
これ、
よろしいですか?
また反対に、
が未熟でもは獲得することができる。
つまり、
の充足度は必ずしもに依存しない。
いるでしょ?
人間的にはどうしようもないが金だけは持ってるってヤツが。
ここのところ、
の相関関係なり因果関係なりがもっとわかりやすく明確なら、
人生はややこしくないし、
きっと戦争も起こらない。
もちろんのあいだには
強烈な相関関係も因果関係もあって、
どちらの面の豊かさも相互に影響しあっている。
ただ、
きちんと釣りあうまでに時間がかかる。
短期的にはがムチャクチャでもはどっさり手に入れることができ、
に困窮していてもだけは夢見心地を味わえる。
が充足していたらが満ちてくるかというとそうでもないし、
に充足していてもが満たされるとはかぎらない。
だから世の中からを奪いあう争いがなくならないのだし、
の中にも混乱が生じる。
ややこしいったらありゃしません。
まあそんなわけで結論としましては
どちらかにかたよった豊かさでは真の幸福は持続できない
ってことになるわけです。
物心両面のバランス感覚が肝心。
>そんなのあったりまえじゃん。
>お金だけでもいやだし愛だけでもいやよ。

なんて、
いまどき子どもでも言いそうなことですけれど、
現実の社会では、
この両面のバランス感覚が欠如した
どっちかな人

いかに多いか。
いや、
もっと厳しい見方をするなら、
お金の稼ぎ方を知らないからが豊かにならないし、
を強く豊かにする方法も知らないという、
いわば、
流されているだけの人ばかりともいえなくもない。
あなたはどうでしょうか?
もちろん両方とも大切だ、
大切だ、大切だとわかってはいるが、
では実際、
大事故や大災害のために、
お金やを失ってしまったり、
が折れ曲がってしまったときにでも、
早期にリカバーすることができ、
持続的にバランスを保つことができるでしょうか。
経営のトップが、
わかりきったことのような物心両面の幸福追求をわざわざ経営理念に据え、
誓約するってことは、
どちらもごまかさないんだ
っていう、
あたりまえのようで実はきわめてステージの高い意思表明なんですよね。
どっちかをごまかすと、
人生の努力は半分で済むことになります。
>愛だって何だって、
>たいがいのものはカネで買える。

と豪語して、
>カネさえありゃあそれでいいんだ!
と割り切った人生。
あるいは反対に、
>人のしあわせはおカネでは決まらない。
>おカネなんていらない。
>そんなものなくったって、
>心が豊かならそれでいい。

──みたいな生き方。
>いくつになっても夢を追いかけていたいよね。
>やりたいことやって生きりゃいいじゃん。
>おカネのために働くだけなんて、
>そんなカッコ悪い大人になりたくないんで。

って、
まじめに仕事したくないことの言い訳にを持ち出すタイプ。
で貧乏が正当化されんのかよ。
年老いて死に至るまで、
ごまかしきることができるなら、
それはそれでけっこうなことなんでしょうけど、
おもしろいのかよ。
どっちもスジが通ってて立派なのかもしれんけど、
簡単すぎるし怠慢すぎるし歪みすぎてるし、
どっちか片っぽのジジイなんて、
あんまりおもしろくないんじゃない?
かみあわなさそうに見えるモノココロ
その両面がかみあって、
パズルのピースがカキッとはまったとたん、
またひとつ真理が見えてくるその快感。
中小企業の経営者っていう職業は、
ありがたいことに、
いつも現場でリアルにそのバランスをセルフチェックできる。
ゆがんでいたら自力で修正して、
その気持ちよさを味わえる。
ありがたすぎますよ(≡^∇^≡)
わたしのようにね、
鼻クソみたいな会社の社長でも、
おかげさまで
どっちかにかたよっているってことはないな、

自分で判定できるんです。
ストレスをためて心を磨り減らしながら
ゼニ儲けにあくせくすることもなければ、
みすぼらしい衣食住環境に甘んじながら
精神世界に浸ることもない。
右手にロマン、左手にソロバン
──好きな言葉だな。
わたしの右手の上にあるものと、
左手にあるものの分量は、
どっちもまあまあええ感じ。
つまり、
バランス感覚は抜群なんです。
お役立ち
 = まわりに喜んでいただいているものの分量

報酬
 = 自分がご褒美に受け取っているものの分量

ちょうどええぐあいに均衡しているよな
っていう実感がありまして、
それがもう、
なにより嬉しくて安心でしあわせなんです。
このバランス感覚をキープしたまま、
成長率を上げていくことにこだわりたいですね。
ほんでまたね、
別になんのきっかけもなくっても、
ああ~うれしいなぁ~
しあわせだよなぁ~
と、
ふいに猛烈な実感が吹き出してきたりして、
気がついたら泣けてきてたりするわけなんです。
老いる
って、
いいかもですよ。
歳をとるにつれ、
自分という存在について客観的に見る目が養われてきて、
素の自分でくつろげる場も増えてくる。
覆面かぶって凶器ふりまわすのも、
おもしろおかしくなってくる。
スイッチの切り替えがうまくいく。
これも一種のブランディングでしょうね。
自分自身のね。
色のちがう覆面を試してみるのも楽しいですしね。
人生50年、
直球しか投げられなかったわたしですが、
いまちょっと変化球の練習してます。


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