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経営危機への対処

売上が一気に2割、3割と落ちこむと、
それまでに積み上げた実績や、
精神面での自信までもがガラガラと崩れはじめ、
なんというか‥‥コワいですよね。
リーマンショックの折には、
わたしは無事でしたが、
主に製造業で4割、5割の売上ダウンが珍しくなく、
中小企業家同友会でも危機回避のための緊急集会が何度か開かれました。
>もうダメかもしれない
と、
そこまで追い詰められること、
あなたは何回くらいありましたか。
経営がピンチ。
>あ、これはヤバい。

ゾワッと背筋が凍てつく怖さの波に、
のまれそうになったことが、
わたしも何度かありました。
そんなときこそ中小企業家同友会です。
仲間に頼ればいいという意味ではありませんが、
ダメだダメだと苦しんでばかりでは、
本来あるはずのチャンスも見失ってしまいます。
アテにするんじゃなく、
切り口を変えるヒントを探す‥‥という気持ちで、
話してみるんです。
>えっ?
>そこはそうやるのか。
>やっぱり同じこと経験してるもんなんだな。
>そんな考え方でいいのか。
>というか、そこまでやるか‥‥

こっちが勇気を出して正直な情報を出せば、
そこはやっぱり親身になって聞いてもらえる。
自己開示
してみるんです。
‥‥っていうと、
>話してみたけどまじめに聞いてもらえなかった。
とか、
>いま困っているのは資金繰りなのに、
>精神論ばかりじゃどうしようもない。

とかいう声も聞かれます。
ちょっとレベルが低すぎませんか?
入会して何年かたてば、
尊敬できる先輩とか、
絶対に負けたくないライバルとか、
いつでも呼び出して飲める気の置けない友だちとか、
きっとそういう存在が見つかります。
師匠
と呼べる人に出会えたなら、
それは最高にすばらしい出会い。
あなたの仁徳です。
反対にキビしいことを言うと、
ピンチのときに話を聞いてもらえなかったとしたら、
あなたの人間力がその程度だということなんです。
それだけあなたがこれまでの人生で、
人の話を聞いてこなかったということです。
同友会を逆恨みしてどないするんですか。
言い訳するのは自由ですが、
キャッシュが足りなくなれば会社はアウト。
倒産です。
じゃあ問題はおカネなのか。
表面的にはおカネに見えますが、
そのおカネを調達できるかできないか、
あなたの人間力で決まります。
心のチカラですね。
おたおたするのをちょっとやめて、
静かに振り返ってみましょう。
みずからの人生を、
です。
もうこれ以上、
おカネが借りられないのはナゼなのか。
いや、
ほんとうはまだどこかに、
チャンスが残っているかもしれない。
というより、
会社はもうこのまま潰してしまったほうがいいのかもしれない。
これは、
別の道を行け
という
天からの暗示なのかも‥‥。
最後の最後まで、
自分を慕ってついてきてくれる者は誰なのか。
そいつらの面倒はどうしてもみてやりたい。
銀行にカネを返すなんてのは優先順位のいちばん下じゃないか。
辞めていったヤツはしょうがない。
家族はどうなる?
なんて言って切り出せばいいだろう‥‥?
‥‥
あなたが相当な悪党でも、
ずるいことばっかりやってきた卑怯者でも、
なぜか、
お天道さまは救ってくれる。
ひとつくらいはいいことをやっているからなんでしょうね。
クモの糸を垂らしてくれる。
苦しい苦しい、
この苦しい現実の中で、
いままさに学んでいるからですね。
見込みがあるから生かされているんです。
命まで持っていかれるわけじゃない
ってことに感謝しましょう。
会社がつぶれたって、
住む家がなくなったって、
命まで取られるわけじゃないってことに感謝しましょう。
学びが足りないから教えてもらえるだけのこと。
これは追試なんですね。
えてして、
そこで感謝できる人の会社はつぶれないものです。
命ってありがたい。
健康だ‥‥とまでは言えないにしても、
五体満足だとは言えなくなってしまったにしても、
心だけは満足だ。
だったら、
まだやれる。
おカネがあっても命がなくなってしまっては経営どころではありませんよね。
でもその肝心な命ってやつが、
事故やら病気やら、
わりと簡単に危機にさらされてしまう。
ある日とつぜん、
血を吐く‥‥
意識を失って倒れる‥‥
クルマにはねられる‥‥
生きるか死ぬか。
あとどのくらい生きられるか。
どれだけ経営が盤石でも、
健康面でいきなり瀬戸際に立たされる。
そんな切羽詰まったときでさえ、
いや、
ぎりぎりまで追い詰められたときだからこそ、
意識を心に戻しましょう。
グラッと揺れる。
「あ、地震だ」ときたその刹那、
あわてた心のまま出口を探すのではなく、
そこでまず、
あわてている自分の心に意識のフォーカスを当てられるか。
ヤバいと感じて動揺している自分の姿が
客観的に見えているか。
あわてない、あわてない。
まだ生きているんだから、ありがたい。
あわてずに冷静に判断したほうが、
けっきょくは命を守れる確率が上がります。
感謝という強力な積極心をバリケードにして、
「もうダメかも」なんていう無意味な消極心をハネのける。
経営危機も同じ。
そんなときだからこそ、
ビビッて縮こまった自分の心がよく見えるはず。
想念観察のチャンスです。
危機から学べる人と、
大騒ぎして終わりな人のちがいは、
だいたいがそういう心の使い方の差から生まれています。
>どうしたらいいんだ!
>いったいどうするんだ!


騒いでいる自分から、
意識を外に出す。
そういう習慣は防災訓練といっしょで、
ふだんからやっとかないとイザというときに役に立ちません。
外から眺める感覚をつかむ練習をしておきましょう。
そのための経営習慣を提案させていただく
というのがこのサイトのミッションでもあります。
>そんな悠長なことを言っている場合じゃない!
>あさっての午後3時がタイムリミットなんだ!!

‥‥そこまで追い詰められているんなら、
それでもけっこう。
そこまで追い詰められなければならない事態
を招いてしまったあなたの責任です。

あえて言いましょう。
タイムリミットなどというものは、
それがあると信じている当人が作り出さないかぎり、
どこにも設定されていないものです。
>ああ、だいじょうぶ。
>なんとかなる。


涼しい顔で居直っている人には来ないものです。
やってみてください。
>危機などない。

言いきる。
そう思えないなら、
思えない心のほうに原因があります。
ちなみにわたしは、
自分がピンチのとき、
同友会の先輩のところに相談に行くと──
>これのどこが危機やねん?

一笑に付されました。
もっとピンチなときに相談に行ったときは、
わたしが必死で状況説明するのを10分くらい聞いたあと、
第一声──
>しゃあないやん。
でした。
ええええええーっ!
それだけですかーっ!

って感じで
ひっくりかえりそうでした。
でもそれでグッと楽になったのも確かなんです(ё_ё)
一瞬にして危機が危機でなくなった。
先輩たちの乗り越えてきた危機は、
自分が直面しているそれよりも何倍もオソロしく、
思わず恥ずかしくなりました。
経営者としての、
いや、人間としての、
自分の器の小ささに気づかされた。
経営危機なんて、
ぜんぶ気のせい
です。
危機などありません。
ないんです。
危機などないと思えないとしたら、
そう思えない心の管理者であるあなたに責任があります。
あなたが危機だと思っているそのガチャガチャした騒乱状態から、
意識をぐっと引き離してみてください。
目を閉じていただいてもけっこうです。
あ、
いま閉じたら先が読めませんね。
では、それはあとにして‥‥
自分のからだを空へ飛ばす感覚で、
上へ上へ。
その「危機」がコップの中の嵐のように小さく見えるまで、
ぐーっと離れて、
意識は外から注ぎます。
あるときとつぜん大きな危機が来たとき、
おたおたしたくなければ、
小さな危機で訓練しておくことです。
サッとかわす。
涼しい顔で、
ハイ、サヨナラ。
また小さい危機が来たら、
またサッと捌いて、
またハイ、サヨナラ。
中くらいの危機が来ても、
ハイ、ごくろうさん。
もう何も怖れることのない境地へ、
たどりついていたいものです。
いつでも心はベストコンディションがよろしい。
実際のところ、
最高の吉報はしばしば最悪の状況で届けられます。
絶体絶命
と感じたとき、
心に何が浮かんでいますか。


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