HOME > 共に育ちあえる強い会社づくり > 4-組織と人財 > 「ほめ達!」という名のアドボカシー


▼スポンサーリンク▼

 

「ほめ達!」という名のアドボカシー

「ほめ達!」検定というのがあるんですね。
日本ほめる達人協会」という一般社団法人があって、
そこが「ほめる達人」を認定しようという、
冗談のような本気の取り組みです。
ほめ達!
実はわたしもコソッと受験してきたりしたんですがっヾ(☆o☆):
えらい人気でして、
早く申しこまないとすぐに定員オーバーになってしまいます。
「ほめる」の定義:
ほめるとは価値を発見して伝えること
‥‥みたいなことを、
協会理事長の西村貴好さんがおもしろおかしく味わい深く教えてくれます。
軽妙なトークで愉快に笑える上にしっくり染み入りますから、
いちど聞いてみる価値はあります。
2010年にスタートした検定で
まだ歴史は浅いのですが、
時代の要請といいましょうか、
出てくるべくして出てきたコンセプトでしょう。
>いまの若者は
>ちょっと叱っただけですぐにつぶれる。
>ほめて認めてやらないと育たない!

っていう言葉を、
企業経営幹部の口からたびたび耳にしました。
現場の実感としてほんとうにそうなんです。
そのひとつの理由として、
上下関係の「上」「下」という考え方が受け入れられない社会に変わった
ってことがあるでしょうね。
いいことなんですけどね。
昔だったら「おい、これやっとけ」で済んだ。
労使関係では使用者が「上」で労働者は「下」だった。
夫婦関係では男尊女卑がまかり通っていて
男が「上」で女が「下」だった。
相手が納得してようがしてまいが
命令に従うのが当然とされた。
いまの社会はそれが通じませんから、
ちがうかたちで人を動かしていく必要性が高くなったということです。
これはいいことなんです。
ほめて認めてあげないと人が育たない
というのは昔っから変わってません。
だって真理ですもん。
しかし、
こんなふうに上下の力関係で人が動かせなくなった時代、
「ほめる」がますます大切になってきた理由は他にもあります。
物質的に貧困だった時代には、
ドツかれてもケリ入れられてもズッタズタにケナされても、
食えなきゃ死んでしまうから命のほうが大事だった。
カネやモノを所有することで心が癒された。
ところがいまはそうはいかない。
はじめからなんとなく平和でなんとなく豊か。
カネやモノでは癒されない。

じゃあ人間同士のつながりで癒されるのかというと、
そこがまたそうでもない。
上下関係が希薄になったことには弊害も多く、
先輩に人生を教わることが減ってしまった。
恋愛でさえどうも表面的で味気ない。
スマホやなんやで肌の触れあわないデジタルなコミュニケーションが増えて、
つながっているようでつながっていないのにつながりとはそんなもんだと思いこまされている。
寂しくて不安なんです。
そして年間3万人が自殺する。
こんな検定をつくって、
「ほめる」という行為の普及啓蒙活動をしないといけないほど、
ほめている人が少ないということです。
それは逆に言えば「ほめられる」ことに飢えている人が多いわけです。
アドボカシー経営のコンセプトを、
ここでまた思い出してください。
マーケティングも人財育成も、
アドボカシーを欠いてはうまくいかない。
「ほめる」というかたちのアドボカシーを
日々の経営習慣にしましょう。
経営習慣にするとは、
個々の社員のバラバラな自覚とスキルに委ねるのではなく、
全社的な運動として経営者みずからも例外なく習慣化して、
しくみとして定着を図るという意味です。
わが社で実際に経営習慣になった「ほめる」の例を挙げさせていただきますと、
これがなかなかいいんです。
朝のミーティングで社員全員が、
他の社員(上司も含む)のよかった点を探し、
それを発表する。
小学校のホームルームみたいな幼稚なことです。
内容に応じて、
「いいかも」「いいね!」「超いいね!」

3段階を作りました。
「いいね!」(関西弁では「ええやん!」
っていうのはフェイスブックでもおなじみですが、
とても使い勝手のいいほめ言葉のチャンピオンです。
(ちなみに20世紀の日本では、
「よくできました」がほめ言葉の定番で横綱だったんですが、
アメリカナイズされて「いいね!」に抜かれた
‥‥というのはわたしの勝手な見解です。)

で、
お互いに「いいね!」を見つけあって伝えてあげて、
そのポジ出しの結果を日報システムに記録する。
最近では
「いいかも」「いいね!」「超いいね!」の3段階の他に、
社員の発案で「やったやん!」というのも追加されました。
というのもはじめの3つは、
日々の仕事の中でちょっとした心がけで実践できる
「目くばり」「気くばり」「心くばり」

お互いがもっと気づいて評価しあおう
っていう趣旨だった。
でも
それだけじゃ足りない。
「目くばり」「気くばり」「心くばり」っていう範囲じゃなくても、
誰かがクレーム対応とかで遅くまで残業してがんばってくれることもある。
そういうのは別の言い方で区別して
ほめてあげようっていうことになった。
それが「やったやん!」です。
ま、
細かいことですけども、
そんなふうにたとえひとつでもふたつでもわざわざ「いいとこ探し」をやる。
習慣化して毎日続けることの効果というのはたいしたもので、
すぐに実感値として変化が出てきます。
いままで探せなかったいいところが探せるようになる。
毎日発表するってことは毎日トレーニングしているわけですからね、
はじめは見つけられずに週に2回も3回もパスしてたのが、
1日に2つも3つも出てくるようになります。
気づきのチカラがアップするんですね。
経営習慣ですから、
ひとまずは仕事の枠内で「いいね!」ってとこを探すわけなんですが、
気づきがアップすると仕事の外でもほめるのが上手になります。
「ほめ達!」に近づいてますかネ(≡^∇^≡)


▼スポンサーリンク▼